ドラマ・CM・舞台・バラエティ番組など、現在各方面で引っ張りだこの人気若手俳優たちが集結した話題の映画『カラダ探し』。高校を舞台に、来る日も来る日も何者かに殺されてしまうクラスメイト6人の姿を斬新な映像と演出で描き出すループ型ホラーだ。クラスの一部生徒からいじめの対象になっているオタク気質の高校生を演じた醍醐虎汰朗(エーチームグループ・エーライツ)に本作の撮影エピソードを中心に話を聞いた。
■ 印象に残っているホラー映画は『ソウ』シリーズと『キューブ』
―― 初めて映画『カラダ探し』の脚本を読んだ時の印象はいかがでしたか?
醍醐虎汰朗:青春だなって。友情、恋愛、葛藤といったティーンならではの感情の振り幅が、ホラーの中に1つにまとまっていて面白いなって思いました。もともと原作は中学生くらいの頃に読んでいたので、「あ、知ってる」からスタートして、(神尾)楓珠のキャラクターがオリジナルであるとか、原作とは違う部分もあって、「こうやって落とし込んだんだ」という驚きもありました。
―― もともとホラー映画は観るほうですか?
醍醐虎汰朗:一時期よく観ていました。
―― 印象に残っているホラー映画はありますか?
醍醐虎汰朗:『ソウ』シリーズは、「怖~っ!」ってなりました。あとはオリジナルの『キューブ』も印象に残っています。
―― 残酷描写に終始する作品よりも、凝った構成のホラー映画がお好きなんですね。
醍醐虎汰朗:その監督ならではの作風があったほうが好きかもしれません。
―― 醍醐さんが演じた浦西翔太はオタク気質で変わり者のために、一部生徒からいじめに遭っている役柄ですが、同じ日を繰り返すことになったクラスメイト5人と仲良くなると心を開き、献身的な面も見せます。翔太に共感する、もしくは共通すると感じた部分はありましたか?
醍醐虎汰朗:仲良くなってテンションが上がるのは自分と一緒だなと思いました。翔太くんほどじゃないけど、関係がそこまで深くない人と一緒にいる時の自分と、親友と一緒にいる時の自分はやっぱり違う。みんなそうなのかもしれませんが、僕もそういう一面があったりします。
―― 気を許すまでは、あまり深いことは話さないほうですか?
醍醐虎汰朗:そうですね。でも気を許したら何でもしゃべります。だから、裏切られたら大変です(笑)。
―― 醍醐さん自身、学生時代に一致団結して何かを成し遂げた思い出ってありますか?
醍醐虎汰朗:高校1年生の時に何人かで協力して、ある男の子と女の子のキューピット役になったことがあるんです。二人とも奥手だったので、みんなであの手この手で誘導していったら、最終的に付き合うことになって。その時のみんなの喜び具合といったら、体育祭で優勝した時の比じゃないほど、すごかったです。
―― その二人は長続きしたんですか?
醍醐虎汰朗:すぐに破局しました(笑)。
■ 普段のイメージとは違う共演者たちの印象
―― 一緒に協力して戦うクラスメイトを演じた5人の印象をそれぞれ教えてください。
醍醐虎汰朗:(眞栄田)郷敦君。あんなストイックに食生活をしている人を初めて見ました。
―― 普段から食生活に気をつけているってことですか?
醍醐虎汰朗:うなんです!健康に気をつけてサラダにするとか、チキンにするみたいな人は見たことがあるんです。でも計量器を持ってきて、米の量もタンパク質量も1グラム単位で計算して、サプリも併用しているんです。食べる時間帯も決めて、毎日、米、ヨーグルト、納豆、卵だけで過ごしていました。僕も真似してみようと思ったんですけど3日で飽きましたね。あのストイックぶりは真似できないです。
―― 眞栄田さんにインタビューした時、撮影中は醍醐さんとサウナに通ったとお話しされていましたが、サウナでもストイックでしたか?
醍醐虎汰朗:サウナは最初ダメダメでした(笑)。「もうキツイっす」とか言ってましたけど、徐々にハマってましたね。楓珠くんは、高校が一緒だったんですよ。学生時代は先輩後輩の関係だったんですけど、初めてちゃんと向き合ってしゃべってみたら、こんな2枚目なのに、お笑い大好きだから、すごく面白いことを挟んできたりするんです。それが意外でした。もっとクールで、後輩の女の子たちが憧れる先輩だったのに、あれは楓珠くんじゃなかったんだなと思うくらい(笑)。でも、こっちが本当の楓珠くんで、こんなに笑う人なんだなと印象が変わりました。
―― 女性キャストの方々はいかがですか?
醍醐虎汰朗:(橋本)環奈さんからは、座長としての姿を学ばせてもらいました。全員に分け隔てなく、自然体でみなさんに接するんです。僕みたいな年下にも、年上の人と同じように接するのはすごいなって。周りをよく見ているし、愛される人だなと思いました。横田(真悠)さんは、撮影の時の印象は、可愛らしくてほわほわしている女性だったんですけど、実は僕が思っている彼女のキャラクターと真逆だったんです。
―― どういうことですか?
醍醐虎汰朗:先ほど久しぶりに6人が集まって、番組の収録があったんですけど、占い師の方に「ヤンキーの星がある。強い女の人」と言われていたんですが、横田さん自身が「当たってる!当たってる!」と言ってて(笑)。僕は横田さんのことをちゃんと理解してなかったんだなと。たぶん女性同士でいる時の顔と、現場でいた時の顔がちょっと違うというか。(山本)舞香さんの話を聞いたら、ちゃんと横田さんのことを理解していたみたいです。
―― 見た目のイメージだと、山本さんのほうがヤンキーの星を彷彿とさせますが(笑)。
醍醐虎汰朗:ところが舞香さんはヤンキーの星がないみたいです。ただ、男でもついていきたくなるようなリーダーシップがあるんです。僕的には、そういう女性に初めて出会ったのでインパクトが強かったです。あと下の人には優しくて、上の人にはツンツンでした(笑)。
■ かつて経験がないほどの派手なワイヤーアクションに満身創痍
―― 『カラダ探し』はアクション要素も強くて、醍醐さんも体当たりのシーンが幾つもありました。
醍醐虎汰朗:壁に叩きつけられるシーンは大変でした。ワイヤーで引っ張られているんですが、本番になるとやっぱり気合いが入っちゃって、本気でぶつかってもいいやってなっちゃうんです。その時はアドレナリンが出まくっているので何も感じないんですけど、思ったよりもダメージが大きかったみたいで。ホテルの部屋に帰って鏡を見たら、びっくりするくらい大きなあざができてて、「うわあ!すげえ」となりました。
―― ここまで派手なワイヤーアクションを経験したことはありましたか?
醍醐虎汰朗:ないですね。同じく羽住英一郎監督の現場で、ビルの屋上をつたったり、飛び降りたりするシーンはあったんですけど、体が痛かったのは初めてです。
―― 羽住監督の演出はいかがでしたか?
醍醐虎汰朗:大好きですね。良かった時は「いいね!面白いね!」盛り上げてくださいますし、違うと思ったらちゃんと言ってくださる。すごく気持ちの良い方なので楽しいです。
―― 完成した作品を観た感想を教えてください。
醍醐虎汰朗:撮影前に監督が、「海外のように派手なアクションがバシバシあって迫力のあるアトラクションホラーにしたい」と仰っていたんですが、まさにその通りの映画になりました。タイムリープして何回も死ぬという設定は、ひとつ間違えるとチープに見えてしまう可能性がある難しいものだと思いますが、いろんな方々の素晴らしい技術が詰め込まれていて、臨場感が凄まじかったです。
―― 最後にティーンに向けて、『カラダ探し』の注目ポイントを教えてください。
醍醐虎汰朗:テーマパークに行く感覚で観に行ってほしいです。たとえるなら「ホーンテッドマンション」。難しい内容ではないので、好きな人や友達同士で、お化け屋敷に入る感覚で楽しんでもらえたらなと思います。
■ 『カラダ探し』
絶賛公開中!
キャスト:
橋本環奈 眞栄田郷敦
山本舞香 神尾楓珠 醍醐虎汰朗 横田真悠
栁俊太郎 西田尚美 柄本佑
原作:ウェルザード『カラダ探し』(エブリスタ)
監督:羽住英一郎 脚本:土城温美 音楽:菅野祐悟
主題歌:Ado「行方知れず」 作詞 作編曲:椎名林檎(ユニバーサルミュージック)
映画あらすじ:
女子高生・明日香(橋本環奈)の生活は、ある日学校にいるはずのない幼い少女から「私のカラダ、探して」と不気味な言葉を言われた日から一変してしまう。その日深夜0時を迎えた瞬間、気づくと明日香は、クラスメイト5人と共に深夜の学校に。クラスメイトは明日香の幼なじみでクラスの人気者・伊勢高広(眞栄田郷敦)、サバサバした性格だが友達想いのヤンキー系女子・柊留美子(山本舞香)、中学時代のとある事件をきっかけに引きこもりとなってしまった清宮篤史(神尾楓珠(エーチームグループ・エーチーム))、オタク気質で変わった性格がゆえにクラスの一部生徒からいじめの対象になっている浦西翔太(醍醐虎汰朗)、クラスの人気者であり学級委員長も務める優等生・鳴戸理恵(横田真悠)。その後突如全身が血で染まった少女”赤い人”が現れ、全員を次々に殺していく……。そしてその日から、6人は同じ日を繰り返すこととなるのだった――。
羽住英一郎監督、醍醐虎汰朗、眞栄田郷敦、橋本環奈、山本舞香、横田真悠
⇒映画『カラダ探し』オフィシャルサイト
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