吉岡里帆


吉岡里帆×鞘師里保、初共演で相性ばっちり「妹っぽさがたまらない」「お姉ちゃんみたい」

7月22日(金)より開幕の舞台「パルコ・プロデュース2022『スルメが丘は花の匂い』」に出演する吉岡里帆(エーチームグループ・エーチーム)と鞘師里保。かもめんたる・岩崎う大が脚本・演出を務める本作は、主人公の会社員・縁緑(えにし・みどり/吉岡)が童話の世界に迷い込み、「スルメ姫」という物語の主人公として生まれた少女・クロエ(鞘師)と出会うことから始まる不思議なファンタジー・コメディーだ。作中でも絆が生まれる役どころの緑とクロエを演じる2人は、初共演ながら「妹っぽさがたまらない」「お姉ちゃんみたい」と相性ばっちり。そんな2人に、お互いの印象や役への思い、そしてこの先どんな人生の物語を生きていきたいかまで、和気あいあいと語ってもらった。



吉岡里帆、鞘師里保


鞘師は「話すとめっちゃかわいい」、吉岡は「静かだけどオープン」

―― 吉岡さんと鞘師さんは今回が初共演となりますが、お互いの第一印象はいかがでしたか?また実際に一緒に稽古をしていく中で、その印象に変化があれば教えてください。

吉岡里帆:小さいときから活躍されているし、モーニング娘。のセンターを務めていらっしゃったこともあって、パワフルでストイックな方なのかなというイメージを持っていました。でも実際にお会いして、そのイメージはいい意味で変わりましたね。話すとめっちゃかわいいんですよ。妹っぽさがたまらない!鞘師ちゃんが喜ぶことをしたいなって思っちゃいます。素晴らしい方です。

鞘師里保:そんなそんな!私は吉岡さんをずっとテレビや映画で拝見していて、上品なイメージを持っていました。普通にファンで。

吉岡里帆:やったー!うれしいー!

鞘師里保:だからお会いできてうれしいなというのが初対面までの気持ちです。

―― 実際に吉岡さんとお会いして印象は変わりましたか?

鞘師里保:上品というのはベースにありつつ、言葉のチョイスが面白い方だなと思いました。

吉岡里帆:ぶっきらぼうなところを見せちゃってるかもしれない。がっかりさせてないか心配です……。

鞘師里保:全然!吉岡さんの言葉のチョイスにギャップ萌えしています。

吉岡里帆:嫌いになってない?(笑)

鞘師里保:なってないです!!人との距離を詰めるのが上手な方って、テンションが高いとか、自分からたくさん話すとか、いろいろなタイプの方がいると思うんですけど、吉岡さんは静かだけどオープンでいらっしゃる感じがして。私は人見知りなのですが、自分の中でのリミッターが外れたら話せるタイプで。それを「いつでもいいよ〜」という感じでいてくださって、とても心地良いです。

吉岡里帆:うれしい。本当に「いつでもいいよ」って思ってます。



吉岡里帆


軽やかに楽しめて、ちゃんとお土産も持って帰れる舞台

―― 今回お2人が共演する舞台『スルメが丘は花の匂い』。脚本を読んだときどう感じられましたか?

吉岡里帆:現代に生きる人が物語の世界に入り込むという、お話の主軸はベーシックなのですが、出てくる言葉や間合いが(岩崎)う大さんらしくって独特だなと思いました。同時に、すごく難しそうだなとも思いました。この面白さを成立させるのには、間合いの取り方、演者側の力量や感覚が必要とされるだろうなって。実際に稽古が始まってみると、予想通り難しいですが、うまくいったときにのみ起こる奇跡みたいなものがあるなということに気づいて、やりがいを感じています。

鞘師里保:最初は「こんな世界観って存在するんだ」と驚いて、でも最後には伝えたいことが真摯に伝わってくる、幅の広い作品だなと感じました。稽古をしていく中で、吉岡さんもおっしゃっていたように“ここでしかできないもの”が出来上がっていっている感覚があります。毎公演でこれを作り上げないといけないと思うと怖くもありますが、楽しい舞台になるなとワクワクしています。

―― 作品の見どころを教えてください。

鞘師里保:見ている方がそれぞれ、緑を自分に投影しつつ、一緒に不思議な世界に迷い込めるような作品になっていると思います。クロエとしては、そのファンタジー感を皆さんに届けられる役割でいたいですし、帰る頃には心の中に何かを得てもらえるように頑張りたいと思います。

吉岡里帆:かもめんたるの岩崎う大さんが演出ということもあり、ここでしか味わえないような笑いがポッと咲くような作品になっています。同時に、物語の主軸にはすごく素敵なメッセージも込められていて。軽やかに楽しめる、かつ、ちゃんとお土産も持って帰れる舞台になっていると思います。



吉岡里帆


善人でも悪人でもない主人公、普通でいることを一番大事に

―― 本作で、吉岡さんは物語の世界に迷い込んでしまった会社員の緑を、鞘師さんは「スルメ姫」という物語の主人公として生まれた少女・クロエを演じます。それぞれご自身の役をどのようなキャラクターだと捉えて演じていますか?

吉岡里帆:緑はごくごく普通。すごく良い人でもなければ、すごく悪い人でもない。なので、演じる上では、普通でいるということを一番大事にしています。周りは個性的な人たちばっかりで、みんなボケ倒しているので(笑)、現代人としてちゃんとツッコんでいきたいなと。あとはネアカであること。緑って何事にも動じないんですよね。物語の世界に突然やってきたのに、10分くらいで「この世界でどうにかやっていこう」みたいなマインドになっている。その飄々とした感じが面白いなと思ったので、そこも大切にしています。

―― 鞘師さんからみて、吉岡さんが演じる緑はいかがですか?

鞘師里保:普通でいることを意識されているとおっしゃっていましたが、本当に、お話させていただいている延長みたいな感じで。物語の中にそのまま、スコンと入ってくる感じが面白いです。



鞘師里保、吉岡里帆


自分自身で未来を切り開いてきた、鞘師ならではの表現

―― ではご自身のクロエは、どのようなキャラクターだと捉えて演じていますか?

鞘師里保:クロエは物語の中でスルメ姫になると運命付けられている女の子。みんなの期待に応えなきゃというプレッシャーと、自分の気持ちで葛藤しているので、その心の動きを丁寧に描くようにしています。緑のストーリーがメインで描かれていますが、クロエのストーリーもちゃんと表現できたらいいなと。

―― 吉岡さんからみた、鞘師さんの演じるクロエはいかがですか?

吉岡里帆:まず守ってあげたくなります。緑はクロエと初めて会ったときからたぶんずっと、クロエの幸せを願っているんですよね。なぜかそういう気持ちにさせられてしまう。あと、クロエは周りからと「スルメ姫、スルメ姫」と持ち上げられて、腫れ物に触るように大事に扱われるんですけど、クロエ自身は実はもっと自由な女性で。自分自身で未来を切り開いてきた鞘師ちゃんが演じるからこそ、そんなクロエを素敵に表現できるのかなと思っているんです。鞘師ちゃんの実体験かはさておき、共感して出てきているセリフなんじゃないかなと思うセリフがいくつもあります。

鞘師里保:うれしいです。



吉岡里帆


20代前半は「難しいなと思うことも、たまに入れてみるといい」(吉岡)

―― 「クロエを守ってあげたくなる」とおっしゃっていた通り、作中では緑とクロエのシスターフッドが描かれます。緑としてではなく吉岡さんとして、今の鞘師さんへ、20代前半の頃を思い出してアドバイスを贈るなら何と言いますか?

吉岡里帆:アドバイスかぁ。私自身の20代前半って、すごく悩みが多かったんです。「何をやるべきなのか」「どう自分を見せていくべきなのか」とか、この仕事をする上での難しさをひしひしと感じていて。でも鞘師ちゃんはしっかりしていて、自分自身の強みも確立されているので、言えるようなことは何もないのですが……鞘師ちゃんが楽しいと思うこと、心に負荷なく楽しいとピュアに思えることを大事にして、幸せな時間を多く過ごしてほしいなと、ただただそう思います。

鞘師里保:お姉ちゃんみたい。ありがとうございます。

吉岡里帆:本当にそう思うよ!でも私の場合は、逆に「自分には難しいかも」と思うものに触れた経験が、今の年齢になってよかったなと思うことも多いので、難しいなと思うことも、たまに入れてみるといいかも。

鞘師里保:頑張ります!

―― では逆に、鞘師さんから吉岡さんへ聞いてみたいことはありますか?

鞘師里保:お忙しいと思うのですが、そんな日々の中で、幸せを感じる瞬間はありますか?

吉岡里帆:最近、鉄板焼きにハマっていて。鉄板焼きを食べているとき、めっちゃ幸せですね。熱々のごはんを食べるのが今、自分にとっては大事な時間です。……って、こんなんでいいのかな?(笑)鞘師ちゃんは?

鞘師里保:私は人と話している時間が幸せです。私、自分の時間を管理するのが下手で、時間があるとすぐダラダラしてしまうし、面倒くさいと思って一人で過ごしがちなんですけど、人と過ごしたほうが楽しいし、得られるものが多いんですよね。だからダラダラしないで、人と会う予定を立てられると、最高に幸せです。



吉岡里帆


「おばあちゃんになるまで、いろいろな役を演じていけたら」(吉岡)

―― この作品は“自分の物語を生きる”ということが1つのテーマだと思います。お2人は、ご自身として、この先どのような物語を生きていきたいと思っていますか?

鞘師里保:私はいろんな人とお仕事させていただく中で、自分の視野の狭さに気づいて、そして視野が広がっていくという今の状況を楽しんでいるので、そのスピードが落ちないように、体力があるうちにできるだけたくさんの人と出会ってお仕事をしていきたいなと思っています。舞台でもコンサートでも、一緒にステージに立っている人と「今、私たち楽しいよね」って気持ちがピンッと合う瞬間があって。それがすごく気持ちがいいんです。あとは、自分自身に興味を持っていただいたときに、「この人がそういうふうに生きているんだったら、自分もできるかも」と思ってもらえるような人生の歩みができたらいいなと思っています。

吉岡里帆:私は、この仕事をすごく面白いと思っているので、おばあちゃんになるまで、そのときの年齢に合ったいろいろな役を演じていけたらいいなと思っています。作品を見てくださった方にほんの一瞬でも楽しいなと思ってもらうことが、私の人生においての最高の喜び。そこをずっと目指しているし、そのために知識も増やしたいし、能力も上げたいし、視野も広げたい。「楽しんでもらうために何をすべきか」を考えて逆算をしていくことを大切にしています。



吉岡里帆



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